天売島とはどんな島?【一言でいうと海鳥の楽園!】

離島を旅してみよう

天売島は、北海道の日本海側、羽幌町(はぼろちょう)の沖合に浮かぶ小さな島です。周囲約12kmのこの島は、世界有数の海鳥の繁殖地として知られ、**「海鳥の楽園」**という言葉がぴったりの場所です。特に春から夏にかけては、約100万羽ともいわれる海鳥が子育てのために集まり、島全体が生命の活気に満ちあふれます。

手つかずの自然が残る断崖絶壁の景観と、離島ならではのゆったりとした時間が流れる、魅力あふれる島です。

天売島の特色・魅力

1. 圧巻!100万羽の海鳥が舞うバードウォッチングの聖地

天売島の最大の魅力は、なんといっても海鳥たちです。

  • ウトウ(ウミスズメ科): 推定80万羽以上が生息。夕暮れ時、親鳥がヒナのために魚をくわえて一斉に巣に戻ってくる**「ウトウの帰巣」**は、空から黒いシャワーが降り注ぐような圧巻の光景です。

  • ウミガラス(オロロン鳥): 国内唯一の繁殖地ですが、絶滅の危機に瀕しています。島の断崖で懸命に子育てをする姿を観察できます。

  • その他: ケイマフリ、ウミネコ、オオセグロカモメなど、多種多様な海鳥を間近で観察できます。

2. 手つかずの自然が織りなす絶景

島の西海岸は、荒波によって削られた断崖絶壁が続いており、迫力満点です。展望台からは、どこまでも広がる日本海と利尻富士を望むこともできます。また、ゴマフアザラシが岩場でひなたぼっこする姿が見られることもあります。

3. 離島ならではの新鮮すぎる海の幸

周囲を豊かな漁場に囲まれているため、獲れる魚介類は鮮度抜群です。特にウニや甘エビは絶品で、島内の民宿や食堂で味わうことができます。


おすすめ観光スポット&アクティビティ

1. 赤岩展望台(ウトウの帰巣観察)

天売島観光のハイライト!日没後、ウトウの大群が巣に戻ってくる様子を観察できるスポットです。鳥たちの羽音と鳴き声に包まれる体験は、一生忘れられない思い出になります。

  • ポイント: 日没後の時間帯なので、懐中電灯を持参しましょう。レンタカーや観光タクシー、宿の送迎を利用するのが一般的です。

2. 海鳥観察舎

絶滅危惧種の**ウミガラス(オロロン鳥)**を観察するための施設です。断崖絶壁に作られた巣の様子を、備え付けの望遠鏡でじっくりと見ることができます。

3. 天売島一周(サイクリング・ドライブ)

周囲12kmの島をぐるっと一周するのもおすすめです。アップダウンはありますが、潮風を感じながら絶景スポットを巡ることができます。

  • 移動手段: レンタサイクル、レンタルバイク、観光タクシー、観光ハイヤーがあります。

  • 所要時間: 自転車で2〜3時間、バイクや車なら1時間程度です。

4. ウトウの帰巣ナイトクルーズ

陸から見るのとは一味違い、海上からウトウの帰巣を観察するツアーです。海面スレスレを飛ぶ鳥たちの姿を間近で見ることができ、迫力満点です。


絶品!天売島グルメ&特産品

  • 生ウニ: 天売島のウニは、上質な昆布を食べて育つため、濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。特に旬のエゾバフンウニは格別です。(旬:6月~8月)

  • 甘エビ(なんばんえび): 獲れたての甘エビは、身がぷりっぷりでとろけるような甘さです。お刺身や寿司でぜひ。

  • タコ(水ダコ): 島のタコは柔らかく、たこしゃぶや刺身で食べると絶品です。

  • その他: ホタテ、アワビ、カレイ、ホッケなど、旬の魚介類を使った料理が民宿や食堂で楽しめます。


おすすめのお土産

  • ウニの瓶詰: 旬の味を閉じ込めた塩水ウニや、加工された粒ウニは最高のお土産です。

  • 海産加工品: 魚の糠漬けや燻製、タコの珍味など、お酒の肴にぴったりなものが豊富です。

  • 海鳥モチーフのグッズ: Tシャツ、ポストカード、キーホルダーなど。フェリーターミナルや島内のお店で購入できます。


天売島へのアクセスと島内交通

  • アクセス

    1. まず、札幌や旭川からバスまたは車で羽幌港へ向かいます。(札幌から約3時間)

    2. 羽幌港から羽幌沿海フェリーの「フェリー」または「高速船」に乗船します。

      • フェリー「おろろん2」:約90分

      • 高速船「さんらいなぁ2」:約60分

  • 注記

    • フェリーは天候によって欠航することがあります。特に冬期は注意が必要です。

    • 観光シーズン(特に夏休み)は混み合うため、船の予約をおすすめします。

  • 島内交通

    • コンビニや信号機はありません。

    • 島内の移動は、レンタサイクル、レンタルバイク、観光タクシーが基本です。宿で手配してくれることも多いので、予約時に確認しましょう。

    • ATMが限られているため、現金は多めに用意していくと安心です。

旅行のベストシーズンと服装

  • ベストシーズン: 海鳥の繁殖期である5月下旬から7月が最もおすすめです。ウトウの帰巣のピークは6月〜7月です。

  • 衣類: 夏でも朝晩や海上は冷え込みます。風も強い日が多いので、ウインドブレーカーなど羽織るものは必ず持っていきましょう。ウトウの帰巣観察は夜なので、薄手のダウンなど防寒着があると安心です。

天売島は、大自然の営みを肌で感じられる、日本でも数少ない貴重な場所です。ぜひ一度訪れて、その壮大な生命のドラマを体感してみてください。

特に人気・評判の高い民宿

1. 海の宇宙(うみのそら)

【こんな方におすすめ】グルメを最優先したい!メディアでも有名な宿に泊まりたい方

  • 特徴

    • 圧倒的な食事のクオリティとボリューム: 宿泊者以外も利用できる食堂を兼ねており、その食事がとにかく豪華で美味しいと評判です。特にウニや海鮮丼は絶品で、この宿の食事を目当てに天売島を訪れる人もいるほどです。

    • 知名度の高さ: テレビ番組などメディアで紹介されることも多く、天売島を代表する人気宿の一つです。

    • 便利な立地: フェリーターミナルからも比較的近く、アクセスしやすいです。

  • ポイント

    • 人気が非常に高いため、予約は数ヶ月前から動かないと取れないことが多いです。特にハイシーズンは激戦です。

    • 公式サイトやSNSで発信される情報も多く、宿の雰囲気が分かりやすいです。

2. 民宿 栄丸(さかえまる)

【こんな方におすすめ】漁師宿ならではの鮮度とボリュームを体験したい!アットホームな雰囲気が好きな方

  • 特徴

    • 漁師が営む宿: 宿の主人が現役の漁師さんなので、提供される魚介類の鮮度は折り紙付きです。「これでもか!」というほどの量が出てくる豪快な舟盛りなどが名物で、お腹も心も満たされます。

    • アットホームなおもてなし: 家族経営ならではの温かい雰囲気で、島の漁師さんの暮らしに触れることができます。

    • 丁寧なガイド: ウトウの帰巣観察ツアーでのガイドが丁寧で面白いと評判です。

  • ポイント

    • こちらも食事の評判が非常に高く、リピーターが多い人気宿です。早めの予約が必須です。

    • 「本物の島の味」を求める方には最高の体験ができるでしょう。

3. おろろん荘

【こんな方におすすめ】静かな環境で景色を楽しみたい!安定したサービスを求める方

  • 特徴

    • 高台からの眺望: 島の少し高台に位置しているため、部屋や宿の周りからの眺めが良いと評判です。静かな環境でゆっくり過ごしたい方に向いています。

    • ウトウ観察地に近い: ウトウが帰巣する赤岩展望台方面に比較的近く、移動が便利です。

    • 安定感のあるサービス: 比較的規模が大きく、団体客の受け入れも行っているため、サービスが安定しています。

  • ポイント

    • 豪華な食事はもちろんのこと、落ち着いた滞在を求める方におすすめです。


民宿選びのポイントと予約の注意点

  • 何を重視するかで選ぶ

    • 食事の豪華さ・知名度なら →海の宇宙

    • 漁師宿の鮮度・ボリュームなら →民宿 栄丸

    • 静けさ・眺望なら →おろろん荘

  • 【最重要】とにかく早く予約する!

    • 天売島の宿は数が限られています。特にご紹介したような人気宿は、海鳥のベストシーズン(6月~8月)や連休は、3~4ヶ月前には満室になることも珍しくありません。

    • 旅行の日程が決まったら、まず宿の予約を済ませることを強くおすすめします。

  • 予約方法

    • 各民宿の公式ウェブサイトや、電話での直接予約が基本です。旅行予約サイトに掲載されている場合もあります。

どの宿に泊まっても、天売島ならではの新鮮な海の幸と温かいおもてなしで、きっと満足のいく滞在ができるはずです。ぜひ、最高の島旅を計画してください。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました