緑の楽園、焼尻島 (行ってみたい日本の離島)

離島を旅してみよう

北海道の日本海に浮かぶ小さな島、焼尻島(やぎしりとう)。

隣の天売島(てうりとう)が「海鳥の楽園」として知られる一方、焼尻島は深い原生林と牧歌的な風景が広がる「緑の島」です。手つかずの自然が織りなす神秘的な絶景、島ならではの極上グルメ、そしてゆったりと流れる島時間。都会の喧騒を離れ、心癒される旅に出かけてみませんか。

焼尻島ならではの魅力:原生林と羊が織りなす風景

焼尻島の最大の魅力は、島の約3分の1を覆う国の天然記念物にも指定された原生林です。特に「オンコの荘」と呼ばれるイチイ(オンコ)の森は圧巻。 日本海からの厳しい風雪に耐え、地を這うように枝を広げたオンコの木々が創り出す光景は、まるでファンタジーの世界に迷い込んだかのよう。 森に一歩足を踏み入れれば、静寂と神秘的な雰囲気に包まれます。

森を抜けると、今度はのどかな牧草地が広がります。ここでは、島の名産品でもある「焼尻サフォーク」という羊たちがのんびりと草を食む姿を見ることができます。 緑の森と牧草地、そして青い海のコントラストは、焼尻島ならではの美しい風景です。

心に残る絶景・観光スポット

オンコの荘(オンコのしょう)

樹齢数百年にも及ぶオンコの木々が密集する、焼尻島を象徴するスポット。厳しい自然環境によって形成された、高さ1mほどでありながら枝を10m以上も広げる独特の樹形は、自然の力強さと生命力を感じさせます。

鷹の巣園地(たかのすえんち)

島の西側に位置する絶景ポイント。目の前には日本海と天売島、遠くには利尻島の島影を一望できる大パノラマが広がります。夕日の名所としても知られており、水平線に沈む夕日は息をのむ美しさです。

ウグイス谷

オンコの森の奥深く、野鳥のさえずりが響き渡る静かな谷。鬱蒼とした森の中、複雑に曲がりくねった木々が神秘的な雰囲気を醸し出しており、バードウォッチングに最適なスポットです。

白浜海岸(しらはまかいがん)

青く澄んだ海と美しい砂浜が広がる海岸。夏には海水浴や散策を楽しむことができます。

島の恵みを満喫!特産品・グルメ

焼尻サフォーク

焼尻島で最も有名な特産品が、最高級ラム肉「焼尻サフォーク」です。潮風を浴びたミネラル豊富な牧草を食べて育った羊の肉は、臭みがなく柔らかいのが特徴で、フランス料理の高級食材としても珍重されています。島内の食堂「島っ子食堂」では、この貴重なサフォークを炭火焼で味わうことができます。

新鮮な海の幸

日本海に囲まれた焼尻島は、ウニアワビタコなどの海の幸も豊富。島の旅館や食堂では、獲れたての新鮮な魚介類を使った料理が楽しめます。特に、ウニ丼は絶品です。

ゆったり過ごす島の宿

焼尻島には、旅館、民宿、ゲストハウスなど数軒の宿泊施設があります。

旅館 磯乃屋:

島の新鮮な魚介類を中心とした料理が自慢の宿。別料理で焼尻サフォークも味わえます。

布目旅館:

フェリーターミナル近くにあり、観光の拠点に便利です。

焼尻ゲストハウス やすんでけ:

移住者夫婦が営むアットホームなゲストハウス。旅人同士の交流も楽しめます。

 

焼尻島へのアクセスガイド

焼尻島への唯一の交通手段は、羽幌港から出航する羽幌沿海フェリーです。

フェリー: 羽幌港から焼尻島まで約60分。
高速船: 羽幌港から焼尻島まで約35分。

車やバイク、自転車もフェリーに載せることが可能です。 フェリーの運航スケジュールは季節によって変動するため、事前に公式サイトで確認することをおすすめします。

羽幌港へのアクセス:

車: 札幌や旭川から高速道路を利用し、留萌を経由して約2時間半~3時間。
高速バス: 札幌駅から羽幌町まで高速バス「特急はぼろ号」が運行しています(約3時間)。

島内にはバスやタクシーはなく、レンタサイクルや観光ハイヤーが主な移動手段となります。周囲12kmほどの小さな島なので、自転車でゆっくりと島を一周するのもおすすめです。

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